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第五回学生特集 久保 醇くん

久保 醇 -Makoto Kubo

東北復興支援学生団体Teen for 3.11 2期代表。

現在、東北の復興支援団体が数多く存在します。

その東北の復興支援団体のパイオニア的存在であるTeen for 3.11。

Teen for 3.11 2期の代表である、久保醇くんにお会いしてきました。

Teen for3.11は、創設者の塚田耀太さんによって2012年4月に立ち上げられました。

主なプロジェクトとして、

○東北へ高校生を連れて行く「旅行」

○東北のことを多くの高校生に知ってもらう「冊子」

○関東で出来る復興支援を提供する「イベント」(ex. 料理教室)

○毎週Facebook上にて東北の様子を発信する「今週の一枚」 を行っています。

4月にお会いした時よりも、体が引き締まり、印象が変わっていた醇くん。 最近は、プールに泳ぎに行きつつ、毎日筋トレを行っているそうです。 そう微笑みながら語る醇くんのインタビューが始まります…

〇どうして、関東の高校生が復興支援活動に関わろうと思ったのか?

-震災当時は、中学校3年生で聴覚障害の授業を受けていた。その教室が耐震工事のされていない教室でやたらに揺れてしまい、周りの子がとてもパニックになっていた。けれども、自分は自分でも分からないがとても落ち着いていて、周りの子に声をかける立場に居た。耐震工事はされていない教室だったが、とても逃げやすい場所にあってすぐに校庭に逃げることができた。その時に実感したのが”避難訓練の重要性”。その後、こっそり友達と携帯を見たら、そこに津波の映像が流れていてとても衝撃的だった。すぐにでも東北に行きたいと思ったが、高校入学の準備は意外と忙しく、高校生になってからも生活に縛られてしまった。東北へ行きたいという思いは忘却していき、震災の月命日になるたびに思い出す程度になる。

そんな自分に転機が訪れて、高2の夏オーストラリアに行くことになった。オーストラリアに着くやいなや、ホストファミリーから震災のことを聞かれる聞かれる。聞かれることは想像していたはものの、自分が知っていたことは、

当時自分は中学三年生、めちゃくちゃ揺れた、津波は恐怖。 の3つだけ。

ホストの前では、自分が日本の代表なのにこんなに分からなくていいのか?という疑問と”やばい”という感情が自分の中に生まれた。 帰国後、震災について調べまくった。けれども、自分に出来ることはなかなか見つからず、小学生の頃の友達に相談する。そこでTeenに出会い、今に至る。

〇活動している間はどんなことを考えながらやってきましたか。

-いくら自分たちがスポットを当てたことでたいしたことにならないということは分かっていたけど出来ることはある。僕らが活動することで、今後起こるであろう災害に対して何ができるかを考えるきっかけを作りたいと思って活動していた。口には出していなかったが、”震災を忘れない”というより、そもそも”震災復興”ってとても固いけれど、心の中でみんなが少しでも覚えていてくれて、それが拡散していけたらいいなと心に秘めていた。 終えてみて、どうですか? ー個人としてはすごい残ったと思う。周りから、”変わった”と言われるし自分でもそう思う。自分が本当に欲を出したいとき以外は、ぐっと我慢出来るようになった。けれど、Teen for 3.11の代表として何かを残せたかと聞かれたら、何も出来なかった。 団体としては、Facecbookのいいねの数値目標を設定して、それを達成することが出来たからそれが結果として残せたことかもしれない。けど、自分の力ではないし僕の振る舞いに付いて来てくれたみんなのおかげ。

〇夢はなんですか?

-僕の人生には、絶対デザインが欠かせないと思う。ものを見る時に、これはどんなデザインなんだろうという視点で見てしまうし、デザインがとっても好きだから。 あと、今はまだ、はっきりしてないが漠然と起業をしたいと思っている。それから、かっこつけと思われるかもしれないけれど、人を助けたい。 例えば、左手が義手の人が居たら左手の部分はデザインだし、人助けだし、これで起業をすることだって出来る。そうやって、誰かに必要とされるデザインを作りたい。

醇くんのインタビューは1時間半に渡りました。団体の話以外にも”好きってなんだろう?”という哲学的な話や醇くんの恋愛の話になったりとフランクな雰囲気で進んで行きました。時間の長さに比例して今回の記事も盛りだくさんに。 今、自分の将来に向けて勉強に励む彼を私は、心から全力で応援しています。

”好きとは、生き物である”   -久保醇

Writer:Kana Miyakozawa


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